男性型脱毛症(AGA)が薬で治せる時代到来です。
一昔前は、薄毛(表現が悪いがハゲ)を治すクスリを
開発できたらノーベル賞!と言われていました。
それほど薄毛に効果のある薬を開発するのは難しいとされて
いたのです。
育毛剤や発毛剤の効果には個人差があります。
いつか生えてくるとの期待から長期間の使用によって
金銭面での負担も大きいです。
僕の場合は、10代後半からアルバイトで貯めたお金の
ほとんどを育毛と発毛剤に費やしてきました。
当時のバイト代から毎月3万円ほどを育毛・発毛薬に
累計で150万円ほど遣いました。
それでも、髪の毛は増えることも太くなることも
一切ありませんでした。
時代が変わって
現在、AGAのメカニズムは解析されていて原因はDHT(ジヒドロテストステロン)
であることが分かっています。
「テストステロン」という男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素と
結びつくとDHT(ジヒドロテストステロン)という脱毛を促進する
男性ホルモンに変身します。
このDHTにより髪の成長を妨げられて髪の毛が成長しないまま抜け続けます。
5αリダクターゼ分泌量が多ければ脱毛が促進されやすく、少なければ
脱毛しにくいのです。
これらの体質は遺伝による影響が高く、薄毛は遺伝すると言われる理由
でもあります。ちなみに影響を受けやすいのは母親方の家系です。
統計上、父親系の家系はあまり関係ありません。
AGAのメカニズムが分析されてから偶然の産物で
有効なAGA治療薬も開発されます。
まず、「ミノキシジル」。
この薬は本来血圧を下げるための薬でした。
ところが偶然発毛作用があることが発見されたのです。
その後、臨床実験が繰り返され、発毛効果が確認されました。
日本では「リアップ」が有名です。
発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防に
効果を発揮する男性用発毛剤(医薬品)の塗り薬です。
そして、「フィナステリド」。
この薬は本来前立腺肥大の薬でした。
ところがミノキシジル同様に発毛作用があることが発見されました。
病院でプロペシアという薬を処方してもらうことで
手に入れることができる飲み薬です。
これらの有効な薬のおかげもあって新規の男性用かつら顧客は激減しています。
一昔前なら薄毛になったらかつらメーカへ相談するのが一般的でした。
今は、薄毛に悩む若い男性の多くが病院でAGA検査を受けてAGA治療薬を
処方されて薄毛対策をされています。
僕も若いころにAGA治療薬があれば、おそらく使用していたと思います。
AGA治療薬は、個人差がありますが、薄毛になり始めてからの期間と
比例して効き具合が決まりますので僕が今更使っても現状維持でしょう。
なお、長期的に使用することが求められるので副作用のリスクが多少なりとも
あるとはいえ、自毛でフサフサになってヘアスタイルを楽しめることにこした
ことはありませんね。