君子危うきに近寄らず
- 投稿日:2023年05月26日
- 作成者:
- カテゴリ:危機管理
最近、物騒な事件が増えています。
いきなり不意に暴行を受ける
無差別傷害等、物騒な事件が
増えています。
それでは、
見知らぬ人からの突然の攻撃
から身を守るにはどうすれば
よいのでしょうか?
数年前のウィッグセミナーの
休憩時間のことです。
参加者のサロンスタイリストの
女性が当ブログを見てくれていて
僕が空手を習っていることを
知っての質問です。
「女性でも使える護身術ってありますか?」
僕から、最強の護身術は、
1.危険な場所・人に近づかないこと
2.万が一近づいてしまったら急いで
安全な場所まで逃げること
と説明しました。
質問した女性から
「うーん、
そういうことを聞いているのでは
なくてイザというときに使える
護身術を教えてほしいのです!」
と改めて聞かれました。
しかし、
書籍、雑誌、テレビ等で紹介される
護身術をイザというときに
使える人は、
普段から武道や格闘技で
実戦トレーニング(スパーリング等)を
積んでいる人や、場慣れ(喧嘩慣れ)
している人に限られます。
そのような経験のない殆どの一般人は、
見知らぬ相手が突然襲ってきたら
筋肉が硬直し、動くことが
できなくなります。
場合によっては声も出ないでしょう。
まさに何もできない状態になります。
もっとも、
実戦経験豊富な方でも相手が武器を
携帯していたら対処することは
難しくなりますが・・・。
護身ブザーを持っていても
いきなり襲われたら
体が固まってしまい、
ブザーを押すことすら難しいです。
書籍、テレビ等で護身術として紹介される、
例えば、
・相手が肩を掴んできたら
クルッと回って関節を決めて倒す!
・後ろから羽交い締めにされたら
腰を落として肘打ち!
・顔面に攻撃が飛んできたら
体を入れ替えて金的へ蹴り!
・手首を掴まれたら
手首を返しながら外して関節を決める!
・前から抱きつかれたら
突き飛ばして相手のスネを蹴る!
すべてフィクションの世界です。
プールや海で泳がずに、
陸上でクロールや平泳ぎの
練習だけをしてもいきなり
水中に飛び込んだら
溺れます。
実戦はそんなに甘くありません。
下手に護身術を覚えて
対峙しようとすると逃げ遅れて
大怪我に繋がります。
付け焼き刃で護身術を覚えるよりも
危険な場所や人を察しする感覚や、
逃げるための脚力、スタミナを鍛える
ことが最強の護身術です。