かつら悲喜こもごも
- 投稿日:2014年01月19日
- 作成者:
- カテゴリ:かつら
四半世紀近くも増毛していたら失敗談は山ほどあります。
今回は、某総合病院での体験談をお届けします。
1995年のことです。
春一番が吹き荒れた頃、不注意から、怪我した側頭部が腫れはじめて、
見た目にも腫れ具合が見えるようになり、通院をしたときの話です。
その日は、皮膚科で受診することになりました。医師の触診の後、
「もしかすると骨に異常があるかもしれません、
念のため、レントゲンを撮りましょう」
当時は、金具(ピン)留めでかつらを装着していましたので、
えっ!レントゲン?金具が写ってしまうのでは・・・どうしよう?
心臓がドキドキバクバクしながらレントゲン検査室へ。
テキパキと撮影準備をする放射線技術者の前で、
「実は、かつらを着けています・・・」
とは言えず、そのまま撮影することになりました。
「どうか、写っていませんように!」
祈りにも似た気持ちを持って皮膚科診察室へ戻りました。
すると、看護師の皆さんの様子がおかしい。
全員何かをこらえたように、歯を食いしばり、肩が小刻みに震えている、
ん、何だ?どうした?
看護師さんは、笑いをこらえて
「お、お、お、部屋にぃ、どどうぞう」
診療科部屋に入るなり
すぐに、理由が分かりました。
見せられたレントゲン写真には、くっきりと金具(ピン)が、
5本写っていたのです。
医師も必死に笑いをこらえながら、
「恥ずかしがらずに、外せばよかったのに(苦笑)」
「最初見たとき、何か埋め込んでいるのかと思ったよ」
そして、骨には異常がないことを告げられて塗り薬を処方されました。
笑いを必死に我慢している看護師の皆さんを横目に全速力で
逃げるように病院を後にしたことを今でもハッキリと覚えています。
この日以来、この病院には通っていません。
私の中で出入り禁止にしています。
今思い出しても汗が噴き出る恥ずかしい思い出です。
2006年に自宅近くで交通事故に遭い(軽傷)、救急車で
救命士が救急病院を探しているときも、
怪我をした自分の身体のことなど忘れて、
「◯◯病院」だけはやめてくれ~。
って心の声(魂の声)が叫んでいました。