ビジネスアイデアとビジネスモデル
- 投稿日:2014年11月29日
- 作成者:
- カテゴリ:ビジネスモデル
アイデアだけでは儲かりません。
知人でIT系企業の代表者と会食しました。
その知人はアイデアマンで俊悦なアイデアを数多くの
ビジネスに昇華させています。
その彼から「いやあ参ったよ・・・」と切りだされました。
話は、1年ほど前のこと。
某パーティで知人は同じテーブルで自称経営者と歓談。
そこで知人が考えていたビジネスアイデアの話題になったとき、
相手から「私だったらこうするなあ」と回答。
回答は、再現性のないあやふやでふんわりとして誰にでも
咄嗟に応えることができるレベルの内容。
知人は、社交辞令で
「参考になります。ありがとうございます!」と応対。
その後、元々温めていたアイデアをビジネスモデルに
進化させて商品化。
しばらくすると件のパーティで歓談した自称経営者から
電話があり、
御社の新商品は私のアドバイスを元にしているので
とのクレームのような内容で売上の一部を協力金
として支払ってほしいとの要求。
知人が呆れながらも冷静に対応していても相手は
あのときに貴方は参考になったことを認めた筈。
それはビジネス契約になります!と一向に引かず。
結局、顧問弁護士からの説明で渋々引き下がった
とのことです。
彼はとても優しい性格で、たまにそこと付け込む人が
います。
以前も取引先を紹介しただけの方から、
あの会社と取引できるようになって売上が上がった
のだからと金銭を要求されたことがありました。
商品化にはユーザニーズを理解して、そのニーズを
満たす形を具現化しなければいけません。
最適な原料を選び、予算やロット・完成形、最終包装
までを明確にして製品の作りこみが進みます。
正式契約もなく、再現性のないあやふやなアドバイス、
人を紹介しただけで金銭を要求できると考えている人とは
付き合えないですね。
「相手を見て会話なんてしたくないけど世の中には
想定外の人もいるからな・・・世知辛い」
と苦い顔の知人経営者。
ビジネスアイデアだけではお金は産みません。
それを課金できるまでのビジネスモデルに進化する
ことができてはじめて収益を産みます。