バガボンド
- 投稿日:2016年10月04日
- 作成者:
- カテゴリ:失敗談
転々と渡り歩く者。放浪者のことです。
井上雄彦先生による青年漫画作品です。
原作は吉川英治先生の小説『宮本武蔵』。
今日の空手昼クラス終了後の先生との
立ち話で話題になりました。
僕は、10代後半で宮本武蔵にハマり、全巻
を一気読みして、その後も何度も読み返し
ました。
人生においてもっとも多くの時間を割いて
読んだ小説です。
当然、強い影響を受けました。
武蔵のような強い男になりたい。
理想の男は、武蔵。
武蔵は硬派!
よし、自分も硬派に生きよう!
今から考えたら笑えますが、当時は本気です。
硬派 = 格好良い = 女性にモテる。
の幼稚で下衆な考え方です。
冷静になって考えたら、
ただでさえモテない男が硬派を気取ったら・・・
あたりまえですが更にモテません。
いやはや、若気の至りとしても思い出すだけで
恥ずかしいばかりです。
道場を出てから当時の自分の馬鹿さ加減に
思い出し笑いをしそうになりながら徒歩で
帰社。
しかしながら、宮本武蔵は、名著です。
特に、強烈に残っているのはラストの文。
波騒は世の常である。
波にまかせて、泳ぎ上手に、
雑魚は歌い、雑魚は踊る。
けれど、誰か知ろう、
百尺下の水の心を。
水の深さを。
この活字を見るだけで今でも鳥肌が立ちます。