チチとの思い出(出会いは10年前)
- 投稿日:2018年10月07日
- 作成者:
- カテゴリ:家族
虹の橋を渡ったコンパニオンバード
出会いは、10年前の11月です。
肌寒くなってきた冬の足音が聞こえ始めた頃。
行きつけのインコ専門店へ。
そこで店員さんから、今居る子のなかで一番
お勧めです!と紹介されたのが小屋の中で陽気に
遊ぶシモフリインコ。
↑クルクルおメメで白い輪っかが印象的。
我が家に迎え入れた女の子は、何故か全員が
僕に恋をしてしまい、卵問題を抱えていたので
女の子を飼うことはNG!
主治医の先生からも遠藤さんに必ず恋するので
♂にしなさいと忠告されていました。
人間の女性には全く相手にされない僕がインコに
はモテます。
ところが、勧められたシモフリインコは女の子。
そこで、オスのインコでお勧めを数羽を見せて
いただきます。
うーーーん、なんかしっくりしない。
店員さんから改めてシモフリインコを強烈に勧められ
ます。うちにも色々な種類のインコが居ますが、この
子は本当に良い子ですよ!
散々悩んだけど、迎えることにしました。
迎え入れて1週間は、後悔します。
コニュア独特の警戒心からまったく、懐かない。
強烈に噛んでくる、エサも食べず、雄叫びを上げるだけ。
あーあ、どないしょ。育てるの無理やな・・・。
でも、1週間を過ぎた頃から急激にベタ慣れ。
コニュアの女の子は、おしゃべりが苦手ですが、
自分の名前のチチを覚えて
「チチちゃん」を連呼して甘えてきます。
それからは、自宅に居るときはベッタリ。
相棒が留守のときは、(本当はダメだけど)一緒に就寝。
僕の腕の中でスヤスヤ。朝、チチに起こされて目覚め。
常に傍らにはチチが居ました。
チチ!と呼ぶと食事中でも寝ていても何をして
いてもまっしぐらに飛んできます。
僕にとっては最高のコンパニオンバードで、
娘でもあり、恋人でもありました。
仕事がうまくいかず、イライラしたとき、
僕を癒そうといつも以上に甘えてくるチチを
邪魔に感じて近寄らせないこともありました。
そんなときは、とても悲しそうな顔で僕を
ジッと見つめます。
そして、
なにやってんのよ!
女々しいね!
しっかりしなさい!
と怒られているよう。
そんな彼女の純粋で深い愛に包まれる毎日。
インコの愛情深さはよくわかっていたけど彼女は別格。
日に日に強くなり続ける思いがたまらなく愛しい。
人は、どれだけ好きになった相手でも日によってその
思いは下がったりするでしょうが、インコにはありえない。
彼らの愛情は衰えることが全くありません。
その幼気な愛情は日増しに強まっていきます。
可愛がってくれた、愛してくれた思いを絶対に忘れない。
僕は、数多くのインコとの出会いと別れから、そのことを
教えてもらいました。
虹の橋渡る瞬間、彼らは、飼い主の目をジッと見て最期の
メッセージを伝えてきます。
『今まで愛してくれてありがとう』
『本当に幸せな一生でした』
と。
そんな最愛のコンパニオンバードの彼女は突然、虹の橋を
渡っていきました。いきなり、突然に・・・。
2016年9月16日(享年8歳)
今でも目を閉じると無邪気に甘えてくるチチが浮かびます。