【緊急経済対策】自粛要請とのバランス
- 投稿日:2020年04月08日
- 作成者:
- カテゴリ:危機管理
コロナ経済対策は、事業規模で108兆円
あくまで事業規模ですが、GDPの20%に
相当する108兆円の経済対策です。
専門家から指摘され重要視されるのは、
真水の金額です。
ちなみに真水とは、
GDPを”直接増やす効果のある対策”を測る
概念のことです。
有事では、事業規模よりも真水が重要です。
今回の経済対策での真水は、約30兆円です。
GDPからすると少ないです。
一説には、追加の真水で30兆円ほどを
準備しているとか???
真水の少なさや支給ルールのわかりにくさや
不平等さから、今回の経済対策についての
評価は芳しくありません。
一方で、ひとつひとつの対策を吟味すると
短期間で用意した点を考慮すると、諸外国に
比較して著しく劣っているわけでも
ありませんが・・・・
問題点は、
まず、真水が少なすぎること、
もうひとつわかりにくさです。先日の
ブログでも記しましたが、国、都道府県、
市町村等が交付する補助金・助成金は
充実しています。
しかしながら、本来資金が必要な中小企業での
利用率は、毎年6%前後です。
実際には、ほとんどの中小企業が利用
していないのです。
ちなみに認知率は51.5%、
理解率は16.8%です。
つまり、半数以上が認知していても理解しにくい
内容なのです。補助金は税金、助成金は雇用保険料が
原資ですので、厳密で正確でなければなりません。
よって、取り扱い方法をわかりやすくすることには
限界があるかもしれませんが、現在の補助金や
助成金はわかりにくいです。
結局、利用できるのは、専門家等のリソースが
豊富な強い企業になります。
今回のコロナ緊急経済支援は、
金額が少ない、
不公平で使いづらい、
わかりにくい・・・。
結果として本当に必要な人、お店、会社へ
早急に支援できるのか?
甚だ疑問です。
また、自粛要請対象業種も不平等に感じます。
何故、理容店が営業自粛対応になるのか?
よくわかりません。
いずれにしても緊急事態宣言が7都県で発令
されました。
ウイルス有効予防策ができるまでは、
引き締め → 若干緩める →
引き締め → 若干緩める →
引き締め → 若干緩める →
引き締め → 若干緩める →
引き締め → 若干緩める → ∞
のを繰り返し。
長丁場での戦いを覚悟しなければなりません。
現時点での日本政府に期待するよりも
個々に知恵と正しい行動でこの難局を
乗り切りことしかありません。